元銀行員のソーシャルレンディング投資実践録

元銀行員の立場からソーシャルレンディング投資を主力として投資信託、仮想通貨を含めたポートフォリオ構築を目指します。


TATERU書類改竄問題の所感です。

問題の詳細は、リンク先をご参照ください。

「第二のスルガ問題」か…急成長「TATERU」書類改ざん(不動産投資サイト楽待)

本日の一部報道について(株式会社TATERU)


バッドニュースほど早く対処するのが吉ですから、このスピード感でニュースリリースを出したのは良いことです。追加調査に期待します。



簡単にまとめますと

(1)TATERUの社員が投資用アパートの融資にあたり、オーナーの預金残高を改ざんして金融機関に提出していた

(2)オーナーは、「自己資金が実質ゼロ円で経営できる」という説明を受けた

(3)オーナーは手付金50万円を支払い、土地売買契約と工事請負契約を締結した。

(4)その後「振り込み用の銀行口座を知りたいので、ネットバンクの履歴データをいただきたい」といわれ提出した

(5)スルガ銀行の不適切融資に関する報道を受け不信感をもち、預金残高のエビデンスをメールで取り寄せたところ、「22万9067円」が「622万9067円」に改ざんされていたことが発覚した

(6)オーナーはすぐに手付解除と違約金、損害賠償合わせて1200万円の支払いを要求している



以上のような流れです。

判断のポイントは

・組織的に行われていたものなのか

・銀行側はこの改竄を把握していたのか

・他の案件に影響が及ぶか

になってくるでしょう。



以下は、私slbkのあくまで個人的所感です。

金融業界に長年おりましたので、立場は自然と銀行寄りになるかもしれません。

想像も多分に含まれているので、割り引いてご理解ください。



まず、その社員のネットバンク残高の改竄については、誠に残念です。

営業職なのでノルマはあるでしょうし、成約件数又は金額が給与に反映されるでしょう。

成績達成へのプレッシャーもあったのでしょうか。

ですが、顧客預金残高の改竄は、金融業界のビジネス感覚からすれば、一発アウトの重罪です。

業界が違ったとしても、その感覚に違いはないと思うのですが。



銀行側はこの事実を把握していたのでしょうか。

そもそも、

>>「振り込み用の銀行口座を知りたいので、ネットバンクの履歴データをいただきたい」

この言い回しに違和感があります。

振込用の銀行口座を知りたいなら、口座番号をきけばいいだけで、履歴データまで依頼する必要はありません。

TATERUのその社員が、銀行側から審査資料の追加提出等を言われて頼んだのでしょうか。

銀行側としては、申込人の資産状況に疑問を持ったのかもしれません。



銀行は通帳の原本確認が原則です。

だけれども今回はネットバンク。

本当はネットバンクにおいても信憑性を確認する方法はいくつかあるのですが、そこまでしていなかったのでしょうか。

いずれにしても、ネットバンクの口座を改竄されると、一見した限りでは、見抜きづらいというのはありますね。



オーナー(予定者)について、

・手付金50万円を払ったとはいえ、残りの預金約23万円

・しかも50代で「投資用不動産」を、借金1億と数千万円を背負って、35年ローンを組む

えっと、気持ちはわかりますよ。収益性、相続、税金等いろいろ考えて決断したのかもしれません。

将来の資産形成への意気込みも感じますよ。


ですが、あまりにも自己資金が少なすぎます。

この自己資金の少なさで、この金額の借入を、この長期ローンで返済していく

オーナー自身も、怖くなかったのでしょうか。


そして今回の問題を受けて、

>>オーナーは、損害賠償合わせて1200万円の支払いを要求している

ちょっと、都合良過ぎませんかね。



いずれにせよ、私slbkなら早い段階で、ご融資のお断りをさせていただいていた案件です(十分な自己資金を用意できる人がいてはじめて検討ができる投資金額です)

お断りするのは、なにも悪いことではありません。

オーナーさんの希望に沿えないことは、残念なことですが、

結果として、オーナーさんのためになるのです。



自己資金が無い中で、あえて大きなリスクを抱える必要はありません。

規模を大きく縮小すれば、自分の資産規模にあった物件も中にはあるかもしれません。

堅実に練られた計画と判断できるならば、一緒になって応援をするところでしょう。



まれに勘違いされている方がいらっしゃいますが、

そもそも銀行はフルローンを組むところではありません。


フルローンの何が恐ろしいかというと、1回でも大きなマイナスが出れば、所謂「債務超過」に転落する可能性が高いということです。

「債務超過」先については、銀行は非常に厳しい見方をします。

そして、返済に遅れが出てしまえば、銀行は次の融資を出しません。

シビアな世界なのです。

気持ちが大きくなり、高収益をとりに行きたい気持ちはわかりますが、

堅実な計画を策定するに越したことはありません。



話が逸れてしまいましたが、いくつか判断ポイントがある中で、

私slbkは、「銀行側がこの改竄を知っていたか」 この一点のみを知りたいと思います。

なぜなら、この一点さえわかれば、その因果関係と全容が推測できるからです。



この問題を踏まえての投資判断ですが・・・・・今のところ、私slbkは、投資継続します。

スポンサーサイトだからとか、そういう安易な理由ではありません。



以前の記事「TATERU Fundingのクリック合戦が激化」で取り上げた通り、

私slbkは、ソーシャルレンディング業者の選定にあたって、決算内容を重視しています。

株式会社TATERUは、自己資本比率67.4%で、相当の体力があります。収支状況も良好です。

今の決算内容では、正直なところ心配は不要でしょう。

某G社とは財務体力が桁違いです。



一応、今回の問題が全社的な問題に波及してしまわないか、注視していく必要があります。

全社的な問題に波及すれば、銀行からオーナーへの融資姿勢の消極化にも繋がる可能性があります。

即ち当社収益性の低下の可能性があることから、株価への影響も出ているものと思います。


この問題を受けてリスクオフする方もいらっしゃると思いますし、投資判断の一つとして尊重いたします。



ですが、私slbkとしては、

ソーシャルレンディング投資家においては、個別のファンドに投資しているのであって、個別ファンドの建築状況にこの問題が影響を及ぼすとも思えない。

よって、そこまで心配する必要は無いんじゃないかというのが、私の感想です。

むしろ、以前よりクリック合戦が和らげばありがたいな、、、なんて思っています。


以上、私slbkの所感でした。




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