元銀行員のソーシャルレンディング投資実践録

元銀行員の立場からソーシャルレンディング投資を主力として投資信託、仮想通貨を含めたポートフォリオ構築を目指します。

動産担保について簡単にコメントです。

これだけで一冊の本になるくらい奥深い世界なので、今回はさわりだけ。


まず、譲渡担保の一つとして動産担保があるのですが、一般的にはあまり区別せずに譲渡担保と一括りにして呼ばれたりします

工場備え付けではない機械等を担保に取る際につかわれる手法です。

不動産担保には抵当権が利用されますが、動産には抵当権がありません。
(厳密には、特別法に基づく建設機械抵当、自動車抵当等がありますが割愛します)

ですから動産には譲渡担保が利用され、譲渡がされた事実を示す動産譲渡登記をするのです。

抵当権の場合だと、第一順位、第二順位とつけることができますが、言葉の通り譲渡なので、譲渡担保には担保権の順位というものがありません。

つまり譲渡担保ときけば、即ち抵当権でいう第一順位と理解して差し支えありません。
(後順位譲渡担保の有効性についての議論は法律家に任せます)



譲渡担保を設定すれば、抵当権と同じように保全を強化することができます。

いざという時にその動産を処分し、回収を図ることができるのです。
 
ですが実務上は、少し注意が必要です。

その名の通り「動産」を目的物とすることから、移転が容易です。

不動産のように一箇所に固定されているものではないため、担保物の動産を勝手に第三者に処分してしまわれないように注意しなければなりません。

バッドケースとしては返済が滞り、さあ回収だと動いてみたら、動産が勝手に売り払われていたなんてケースが考えられます。これは避けなければなりません。



さらに譲渡担保権の存在につき善意かつ、知らないことにつき過失なかった第三者は、所有権を即時取得するとされています。

つまり、譲渡担保から回収を図れると思っていたがあら残念。

担保が設定されていることを知らずに取得した第三者には、担保権者は勝てないということです。

ですから、対象動産に担保権者の所有である旨のプレートやシールをしっかりと貼って、譲渡担保の存在を知らなかったとは言わせない必要があるのです。

金属製のプレートをつかってボルト等でしっかり固定すれば完璧なのでしょうが、実際問題として動産に傷をつけるのは好まれないでしょう。



実務上はシールを貼ることが多いのですが相当に剥がれにくいシールをつかい、勝手に剥がれていたため知らなかった等と言わせない工夫をする必要があります。

シールを貼ったり、期中の管理がしっかり行われてるかを監視したり、意外と手間を掛けなければならない部分もあるということなのです。


信頼できる相手ならば、目くじらをたてる必要はないのですが、一定期間毎に担保物件が存在しているか、状態に問題ないか等をチェックする必要があるでしょう。

ということで、動産担保における保全上の留意点でした。
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